新型コロナ対策は「集団免疫戦略」の原点に帰れ
新型コロナウイルスの感染が、東京から全国に広がっている。大阪府・愛知県・福岡県でも毎日100人を超える検査陽性者が出て、コロナは「東京問題」ではなくなった。
しかし陽性者数というのは、統計的には無意味な数字である。今のPCR検査は、サンプルが大きく片寄っているからだ。重要なのは死者数である。
新型コロナはインフルエンザ未満の風邪
4月までは発熱などの症状があって保健所に相談した人をPCR検査していたが、マスコミが「検査を増やせ」と騒ぐので、5月から検査を無症状の人にも拡大し、分母が増えたので検査陽性率は下がった。
東京では6月から新しい検査キットで感度が上がったので、微量のウイルスも検出するようになり、陽性率が上がったが、7月は図1のように6.5%前後でほぼ安定している。

図1 東京都の検査陽性率(出所:東京都)
普通の感染症では、このようにサンプルが大きく変化する検査結果を感染の指標とはしない。たとえばインフルエンザの患者数は、全国に約5000ある観測サイト(病院)の患者数から推定する。国立感染症研究所の集計では、今シーズンのインフルエンザ患者は、728万人と推定される。
これは最近では少ないほうで、2019年のシーズンでは累計1176万人が発症した。致死率は0.1%程度なので、約1万人が死亡したと推定される。
続きはJBpressで

関連記事
-
東京で7月9日に、新規感染者が224人確認された。まだPCR検査は増えているので、しばらくこれぐらいのペースが続くだろうが、この程度の感染者数の増減は大した問題ではない。100人が200人になっても、次の図のようにアメリ
-
あくまで推理ですけどね。専門家じゃないので。 まず、日本の重症者はどれくらいいるのか。今現在で世界の重症者数ランキングで並び替えしました。シリアスクリティカルのとこです。 1位 フランス 4632人 2位 スペイン 41
-
https://agora-web.jp/archives/2044821.html 年金暮らしの爺さんは景気が悪くなろうが経済破綻しようが関係ない。年金は下がらない。だから自分はいつ死んでもいいんだとかいいながらパチン
-
日本経済は危機だが、ここから脱却することは原理的にはむずかしくない。今回のコロナ不況は100%行政の介入による自粛や休業要請で作り出されたものだから、行政が介入から撤退すれば不況も終わる。問題は撤退が政治的にむずかしいこ
-
元静岡大学工学部化学バイオ工学科 松田 智 前稿で、現代の諸問題について現役の学者・研究者からの発言が少ないことに触れた。その理由の一つに「同調圧力」の存在を指摘したが、大学が抱えている問題はそれだけではない。エネルギー
-
コロナの感染拡大がニュースになり、成人式で大暴れした若者を「お前らのせいで感染が広がり高齢者が死ぬんだ」という人に違和感を覚えます。 特にテレビに出てくる専門家がエビデンスも無しに平気でコレを言うと、「この人はみんな印象
-
昨日、一昨日と、Twitterでコロナ脳をちぎっては投げ、ちぎっては投げしましたが、共通していえることが とにかく知識がない!!! ということで、本日は簡単ながら現在分かっているファクト、つまり事実について誰が言っている
-
「若者だけ家にいてくれるとありがたい」「だって若者いなきゃ感染しないんだから」という高齢者は実はそこら中にいて、私自身も、「高齢者は出歩かないとボケるから若者が家にいたら良いのよ」と大声で喋る高齢者は見たことがある。 ど
動画
アクセスランキング
- 24時間
- 週間
- 月間