今週のアップデート=福島復興の努力(16年7月26日更新)
アゴラ研究所の運営するエネルギーのバーチャルシンクタンクGEPRはサイトを更新しました。また8月2日の更新はお休みさせていただきます。
今週のアップデート
1)福島県双葉町の復興に向けたまちづくり-「荒廃した農地の再生モデル」
福島第一原発事故で全町に避難指示が出た福島県双葉町で、帰還を前提にした町作りの検討が始まっています。ファシリテーターを務めた国際環境経済研究所理事で東京大学客員准教授の松本真由美先生の論考です。同研究所からの転載です。
水素エネルギー普及を政界で支援する中心人物の一人である福田峰之自民党衆議院議員のインタビューです。政策通の議員が支える政治イシューが少なくなる中で、水素は幸運な出だしです。
7月就任の三反園・新鹿児島県知事が、川内原発の停止を鹿児島県に求める意向です。法律上で傷、さまざまな問題を起こすことを論証しました。
今週のリンク
毎日新聞7月14日記事。双葉町長・伊沢史朗さんと福島大准教授(社会福祉論)・丹波史紀さんが、少しずつはじまった帰還準備を解説しています。話し合いを建前でなく、本格的に行う取り組みを解説しています。
EU委員会7月20日公表。パリ協定を受け、欧州委員会が加盟諸国に、規制基準を通知しました。かなり厳しい内容になっています。
Web原産新聞7月6日記事。クリントン氏はオバマ大統領の政策を堅持し、再エネ支援などを主張する見込みです。それをまとめています
4)水素・燃料電池戦略ロードマップ-水素社会の実現に向けた取組の加速
経産省・資源エネルギー庁。15年3月公表。水素の普及を進めるロードマップを政府がまとめています。2020年代に家庭用水素燃料電池の普及が視野に入ることを期待しています。
5)川内原発停止、8月にも要請 鹿児島新知事
日本経済新聞7月25日記事。今回取り上げた三反園鹿児島県新知事の原子力をめぐる現在の見解を本人の発言でまとめています。

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東日本大震災で事故を起こした東京電力福島第一原子力発電所を5月24日に取材した。危機的な状況との印象が社会に広がったままだ。ところが今では現地は片付けられ放射線量も低下して、平日は6000人が粛々と安全に働く巨大な工事現場となっていた。「危機対応」という修羅場から、計画を立ててそれを実行する「平常作業」の場に移りつつある。そして放射性物質がさらに拡散する可能性は減っている。大きな危機は去ったのだ。
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アゴラ研究所は12月8日にシンポジウムを開催します。出演は田原総一朗さん(ジャーナリスト)、モーリー・ロバートソンさん(ジャーナリスト)、松本真由美さん(東京大学客員准教授)が参加します。静岡県掛川市で。ぜひご参加ください。
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GEPRの運営母体であるアゴラが運営するインターネット放送の「言論アリーナ」。6月25日の放送は「原発はいつ再稼動するのか--精神論抜きの現実的エネルギー論」をまとめました。
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