世界で広がる再エネ拒否事例1104件のデータベース

2025年09月13日 06:50
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キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

hanibaram/iStock

再エネ拒否データベース(Renewable Rejection Database)」をロバート・ブライスがアップデートして発表した。

Belgian Wind Project Vetoed; Global Total Of Renewable Rejections Hits 1,104

このデータベースは、再エネ事業が地元の反対などによって拒否ないし制限された事例について、公開記事を基に作成したものだ。これまでの累積で1104件もの再エネ事業が登録されている。下記はそのまとめの図。

具体的な案件については表にまとめてある。下記は最近になって登録された4件だ。

ロバート・ブライスは書いている:

・・どこの誰であれ、自分たちの住む地域を大切に思っており、自分たちの農場、牧場、町、村が、ソーラーパネル、風力発電、巨大なバッテリーで荒らされることを望んでいないのだ。・・今年1月1日以降、イングランド、アイルランド、スコットランドで48件の風力・太陽光発電プロジェクトが却下された。このうち、32件は太陽光発電だった。・・農村の人々は投票する。彼らは自分たちの土地を大切にしている。そして彼らは、金儲け目当ての人々や気候変動の運動家から自分たちの住む地域を守るために戦うのだ。

さてこのデータベースを見ると、日本はまだ1件しか登録されていない。日本でも同様なデータベースを作ったら、相当に数が増えることになるだろう。

データが語る気候変動問題のホントとウソ

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