今週のアップデート - シンポ・遺伝子組み換え作物は危険なのか?(2016年2月22日)
アゴラ研究所の運営するエネルギーのバーチャルシンクタンク「GEPR」(グローバルエナジー・ポリシーリサーチ)はサイトを更新しました。
今週のアップデート
アゴラ研究所は第5回シンポジウム「遺伝子組み換え作物は危険なのか」を2月29日午後6時30分から、東京都千代田区のイイノホールで開催します。環境、農業問題にも、今後研究の範囲を広げていきます。ぜひご参加ください。重要な問題を一緒に考えましょう。
シンポジウムに参加する小島正美さん(毎日新聞社生活報道部編集委員)の論考です。この問題をめぐる不思議な混乱を、分かりやすく7つに分類しました。考える契機に。
遺伝子組換え農作物が実用化されて20年以上が経過した。1996年より除草剤耐性ダイズや害虫抵抗性トウモロコシなどの商業栽培が開始され、2014年には世界の1億8150万ヘクタール(日本の国土の4.8倍)で遺伝子組換え農作物が栽培されている。
シンポジウムの司会を務める、アゴラ研究所の池田信夫さんの論考です。農薬を増やすという誤解に的を絞って、取り上げています。
こちらはエネルギー問題です。原子力は発電と軍事利用は、日本では分離されているものの、世界では一体で動いています。原子力産業の成長を遂げた韓国で、核武装論が台頭しています。その問題を整理しました。
今週のリンク
1)エネルギー大競争時代、「やまがた新電力」が示す経済性以外の可能性
日刊工業新聞ニュースイッチ2月22日。今年4月の電力小売り自由化をにらみ、再エネ中心のビジネスが山形で立ち上がっています。これは電力自由化、再エネ振興策のプラスの変化です。
2)電力自由化、仁義なき戦い 東京電力が東北電力エリアの新潟に進出!? 柏崎刈羽原発再稼働の切り札か?
産経新聞2月22日記事。電力小売り自由化を控え、東電が原子力施設を持つ新潟に進出の意向です。さまざまな新しい動きが同時進行中です。
3)一向になくならない「風力で原発○基分」という誤解・曲解に満ちた報道
政策家石川和男氏。2月19日ブロゴス記事。風力発電計画を伝えた日経新聞の19日の報道。設備10基分としていますが、発電能力が違うためにこの表現は誤りという指摘です。なぜ誤りが繰り返されるのか不思議です。
ニューヨークタイムズ2月20日記事。原題は「After Tests in the North, Conservatives in South Korea Call for a Nuclear Program」。韓国で始まった、原子力技術の核兵器への転換の議論。状況を整理した論考です。その実現可能性は少ないものの、注意して見るべきでしょう。
朝日新聞2月21日記事。福島原発事故、約5年が経過して定住が増えているという記事です。残念ながら、帰還よりも現在の生活再建の方が大切です。この流れは止められないでしょう。
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GEPR(グローバルエネルギー・ポリシーリサーチ)は、日本と世界のエネルギー政策を深く公平に研究し、社会に提言するウェブ上の「仮想シンクタンク」です。この機関は、アゴラ研究所(東京)が運営し、エネルギー問題についての研究と調査、インターネットでの情報提供、シンポジウムの開催、提言の作成、書籍の出版を行います。
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日本ではエネルギー体制の改革論をめぐる議論が、議会、またマスメディアで行われています。参考となる海外の事例、また日本の改革議論の問題点を紹介します。
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