今週のアップデート - 東日本大震災・原発事故から4年(2015年3月9日)
アゴラ研究所の運営するエネルギーのバーチャルシンクタンクGEPR(グローバルエナジー・ポリシーリサーチ)はサイトを更新しました。
今週のアップデート
福島原発事故の問題の一つは、放射能とエネルギーに関するデマが拡散し、社会混乱が発生。それが影響して、科学的分析や合理性ではなく、感情的に政策が決定されたことです。デマを拡散した人の発言を整理しました。
福島浜通り地区で復興活動を行うNPOのハッピーロードネットの西本由美子さんの寄稿です。東京電力の福島原発で、汚染水漏れが発生。それが適切に広報されなかったことに失望しています。
福島で地域メディエーターとして活動する半谷輝己さんの寄稿です。前半部分です。福島の食の事情を解説し、その議論の必要を訴えています。
ジャーナリスト石井孝明の論考です。「御用学者」を追放した原子力規制委員会の地質調査が大混乱し、政治活動家が意思決定に関わっているという問題を指摘しました。専門家と政策の難しい関係を考えています。
今週のリンク
NHK3月5日報道。東京電力の福島第一原発の構内で、高濃度汚染水が発覚。海に流れていたということで、批判が強まっています。ただし現地に行きましたが、これで致命的な健康被害が発生するものではありません。東電の対応も問題ですが、ゼロリスクを求める必要もないでしょう。
東京電力の汚染水対策一覧です。
3)(再掲載)福島原発の汚染水問題、健康被害の可能性なく騒ぐ必要なし
1年半前のGEPR掲載の論考です。海の汚染は大規模なものにはならず、健康被害の可能性はありません。
米国の原子力専門誌WNN3月4日記事。韓国原子力研究機構が開発した軽水炉発展型の小型原子炉「SMART」について、サウジアラビアで実験炉建設などの合意をしたとのニュースです。日本の原子力政策が停滞する中で、後発の韓国が新技術の商業化に切り込んできました。
アゴラ研究所の池田信夫所長のブログ。「原発関連死」に関係したデマの一覧を指摘。発言した著名人の多くは、自分の誤った言動の説明をしていません。

関連記事
-
脱原発が叫ばれます。福島の原発事故を受けて、原子力発電を新しいエネルギー源に転換することについて、大半の日本国民は同意しています。しかし、その実現可能な道のりを考え、具体的な行動に移さなければ、机上の空論になります。東北芸術工科大学教授で建築家の竹内昌義さんに、「エコハウスの広がりが「脱原発」への第一歩」を寄稿いただきました。竹内さんは、日本では家の断熱効率をこれまで深く考えてこなかったと指摘しています。ヨーロッパ並みの効率を使うことで、エネルギーをより少なく使う社会に変える必要があると、主張しています。
-
アゴラ研究所の運営するエネルギーのバーチャルシンクタンクGEPR(グローバルエナジー・ポリシーリサーチ)はサイトを更新しました。
-
アゴラ研究所の運営するエネルギー・環境問題のバーチャルシンクタンクGEPRはサイトを更新しました。 今週のアップデート 1)気候変動は惑星規模のギャンブル-『気候変動クライシス』【書評】 アゴラ研究所の池田信夫所長の論考
-
GEPRに掲載された亡くなった澤昭裕氏の論考。冷静で適切なものばかりだった。ご冥福をお祈り申し上げる。
-
アゴラ研究所の運営するエネルギーのバーチャルシンクタンクGEPR(グローバルエナジー・ポリシーリサーチ)はサイトを更新しました。
-
自民党政権になっても、原発・エネルギーをめぐる議論は混乱が残っています。原子力規制委員会が、原発構内の活断層を認定し、原発の稼動の遅れ、廃炉の可能性が出ています。
-
アゴラ研究所の運営するエネルギーのバーチャルシンクタンクGEPR(グローバルエナジー・ポリシーリサーチ)はサイトを更新しました。
-
マイクロソフト社会長であるビル・ゲイツ氏は「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」を運営し、地球規模の社会問題の解決のための活動をしています。
動画
アクセスランキング
- 24時間
- 週間
- 月間