熱波で暑いのは地球ではなく先進国だけ

Tomwang112/iStock
日本、欧州、米国で相次いで熱波が発生したとのことで、日本でも連日報道されていて、まるで地球全体が暑くなったかのようだが、じつはそんなことはない。
メイン大学のホームページにある米国の分析結果を見ると、7月21日の地上2メートルの一日平均の気温は、世界平均では平年値プラス0.3℃にすぎない。なお、ここで平年値としては1979年から2000年までの平均を用いている。
図中で、赤いところは平年値より気温が高く、青いところは平年値より気温が低い。
これを見ると、確かに、日本、欧州、米国では気温が高くなっている。

だが、涼しいところも沢山ある。アラスカ、カナダ、シベリア、中央アフリカなど。南極海あたりは猛烈に寒い。
要は、欧州と米国のニュースは盛んに報道されるが、それ以外の地域のことはあまり報道されない、という先進国中心のバイアスがかかっているのだ。
先進国中心といえば、この地図は見慣れたものだが、北半球の面積が不釣り合いに大きくなっている。インドや中央アフリカは地球儀で見るともっと広大なことが分かる。
■
関連記事
-
昨年末の衆議院選挙・政権交代によりしばらく休止状態であった、電力システム改革の議論が再開されるようだ。茂木経済産業大臣は、12月26日初閣議後記者会見で、電力システム改革の方向性は維持しつつも、タイムスケジュール、発送電分離や料金規制撤廃等、個々の施策をどのレベルまでどの段階でやるか、といったことについて、新政権として検証する意向を表明している。(参考:茂木経済産業大臣の初閣議後記者会見の概要)
-
エネルギー政策の見直しの機運が高まり、再生可能エネルギーへの期待が広がる。国連環境計画金融イニシアティブ(UNEP・FI)の特別顧問を務め、環境、エネルギー問題のオピニオンリーダーである末吉竹二郎氏の意見を聞いた。
-
筆者は先日の記事「セ・リーグが「脱炭素ナイター」開催=グリーンウォッシュナイターです」の中で以下の指摘をしました。 炭素クレジット・カーボンオフセットはすべてグリーンウォッシュです。大気中のCO2を1グラムも減らさないた
-
アゴラ研究所の運営するエネルギーのバーチャルシンクタンクGEPRはサイトを更新しました。 1)ウランは充分あるか? エネルギー・コンサルタントの小野章昌氏の論考です。現在、ウランの可能利用量について、さまざまな議論が出て
-
私の祖父、杉山甫(はじめ)は、営林署長として北海道中を回った。昔の営林署長というのは、それなりに町の中では尊敬されていて、腰には銃も身につけていたと言われている。仕事柄、山に入ることは当然よくあり、冬にはアザラシの皮をつ
-
半世紀ほど前から原子力を推進することを仕事としていたが、引退したとたんに自分自身が原発事故で避難しなくてはならなくなった。なんとも皮肉な話だ。
-
政府が2021年7月に発表した「2030年CO2排出46%削減」という目標では、年間の発電電力量(kWh)の総量を現在の1兆650億kWhから9400億kWhに低減(=省エネ)した上で、発電電力量の配分を、再エネ38%、
-
国際エネルギー機関IEAが発表した脱炭素シナリオ(Net Zero Scenario, NZE)。これを推進するとどのような災厄が起きるか。 ルパート・ダーウオールらが「IEAネットゼロシナリオ、ESG、及び新規石油・ガ
動画
アクセスランキング
- 24時間
- 週間
- 月間
















