今週のアップデート - 核燃サイクルの是非(2016年4月11日)
アゴラ研究所の運営するエネルギーのバーチャルシンクタンク「GEPR」(グローバルエナジー・ポリシーリサーチ)はサイトを更新しました。
今週のアップデート
核燃料サイクルの見直しが国会で審議されています。津島淳(自民党衆議院議員・青森1区)、新妻秀規(公明党衆議院議員・比例区)、石川和男(社会保障経済研究所代表)、澤田哲生(東京工業大学助教)各氏による座談会を収録しました。雑誌エネルギーフォーラムの転載です。
3) ドキュメンタリー映画『ガイアのメッセージ-地球・文明・そしてエネルギー』と日本の選択
エネルギーをめぐるドキュメンタリー映画が公開されます。それについて、ジャーナリストの鶴岡光廣さんの原稿です。
池田信夫アゴラ研究所所長のコラムです。弁護士や反原発団体による原発差し止め訴訟が各地で起こっています。関電などが、損害賠償の請求の可能性を示唆したところ、取り下げる原告が増え始めました。それを取り上げています。
今週のリンク
1)「電力自由化」まったく盛り上がらない原因はどこにある? 活発な競争が起こらないワケ
ジャーナリストの町田徹氏の論考です。現代ビジネス4月5日掲載。需要が伸びる可能性の少ない中で、自由化を行っても適切な結果は得られないという指摘です。
NHK4月9日報道。国際条約の「核物質防護条約」で、管理強化の取り組みが進んでいます。テロ対策によるもので、これはよい動きである半面、原子力の平和利用にはコストになることも認識しなければなりません。
朝日新聞4月9日記事。オバマ米大統領は、原子爆弾の被爆地広島訪問の意欲があるようです。しかし米国内の批判を懸念し訪問できない状況のようです。
4)福島の今
経産省。今年1月末公開の政府関連機関による福島原発と周辺地域の現在のまとめです。15分で適切に紹介されている。
読売新聞4月8日記事。川内原発の差し止め請求で、脱原発派は抗告(上級審への審査依頼)をしませんでした。裁判の長期化の懸念、そして九州電力が賠償の可能性を以前示唆したことが影響したのでしょう。別の方法による原子力の先行きの議論を深めた方が合理的です。
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日本では原発の再稼動が遅れているために、夏の電力不足の懸念が広がっています。菅直人前首相が、政治主導でストレステストと呼ばれるコンピュータシュミレーションを稼動の条件としました。それに加えて全国の原発立地県の知事が、地方自治体の主張が難色を示していることが影響しています。
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福島の原発事故以来、放射能への健康への影響、とくに飲食による内部被曝に不安を訴える人が増えています。現状では、ほとんど問題にする必要はありません。
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脱原発が叫ばれます。福島の原発事故を受けて、原子力発電を新しいエネルギー源に転換することについて、大半の日本国民は同意しています。しかし、その実現可能な道のりを考え、具体的な行動に移さなければ、机上の空論になります。東北芸術工科大学教授で建築家の竹内昌義さんに、「エコハウスの広がりが「脱原発」への第一歩」を寄稿いただきました。竹内さんは、日本では家の断熱効率をこれまで深く考えてこなかったと指摘しています。ヨーロッパ並みの効率を使うことで、エネルギーをより少なく使う社会に変える必要があると、主張しています。
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GEPR(グローバルエネルギー・ポリシーリサーチ)は、日本と世界のエネルギー政策を深く公平に研究し、社会に提言するウェブ上の「仮想シンクタンク」です。この機関は、アゴラ研究所(東京)が運営し、エネルギー問題についての研究と調査、インターネットでの情報提供、シンポジウムの開催、提言の作成、書籍の出版を行います。
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