早くコロナを2類から5類へ。現場の提案を報道しないテレビとは

2020年12月19日 06:00

ffikretow/iStock

わたしが主催しています「21世紀を生き残るための「永江 虎の穴塾」では塾生を募集しています。コロナ禍の間、希望者は毎月30分。わたしと1:1でzoomでブレストができます。ひとりずつ丁寧にやってますよ。

はてさて。わたしはずーーーっと、医療崩壊しないためには高齢者施設内感染と院内感染を徹底して防ぐべきということを言ってまして最近も

高齢者施設のクラスター、止まらぬ大阪 病床逼迫の要因

特に多いのが大阪府で、ここ2週間で確認されたのは20施設を超え、10月上旬までの約4カ月間の発生件数を上回った。

道内各地の感染者情報 17日

【伊達の老人ホームで新たに18人】【洞爺温泉病院で新たに13人】【札幌 老人ホームでクラスター発生】など1日だけで凄い数の施設内感染と院内感染です。
この表見たら分かりますが

医療崩壊という都道府県は施設内感染と院内感染が多い。大阪は生活保護受給率日本1位、北海道は2位です。もともと医療が無料の人が多いと言うことで施設や病院にとっては良いお客さんであったはずです。

いくら経済を殺して若者は家にいろと言っても、いまや日本では3世帯同居は数%。本当に同居の若者から高齢者にうつした例が何%あるのか全く発表されない。経済殺してたくさんの自殺者を生み出しても高齢者施設や院内感染が止まらなければ全く無意味です。

東京都の最新データでは11月以降では死者の平均年齢は78.1歳 死者のうち院内感染の占める割合は42.6%。コロナの致死率はいまや0.5%。50歳以下に限ると0.2〜0.7%でインフルより少し高い程度だ。

医療崩壊を防ぐなら、施設内・院内感染を徹底的に抑え込むしかない

というのがわたしの持論で、戦力の集中投下が戦争の王道であるように、リソースを分散せずにここに投入。駅前でPCR検査するくらいなら全国の高齢者施設でスタッフの毎朝検査(15分で出るやつ)をしてから就業したほうがよほどマシと言ってます。お金も人員もIT技術も国が音頭をとってここに投入すべきです。

https://twitter.com/natsumedia0710/status/1337643104875134978

https://twitter.com/pomsimpom/status/1339237291370270724

医療崩壊を防ぐ=手のかかる高齢者に感染させない

以外にはありません。

高齢者施設側の気持ちも分からないことはない

しかしながら

しかしそれで施設内感染が起きて医療崩壊して緊急事態宣言でも出ようものなら現役が死んでしまうのです。

国を挙げて介護福祉士さんたちに徹底して防疫訓練を行い、PCR検査や設備のリソースは国が最優先でここに投入するしか医療崩壊防げないと思います。

2類から5類に変更すれば医療崩壊はしない

12月8日に全国の保健所長から厚労省に緊急提案がありました。厚労省のサイトに掲載されています。この中には


2類の適用を、感染拡大地域では柔軟に対応してほしいとあり、さらには

●入院は必要な患者だけに
●宿泊療養は75歳未満に拡大
●濃厚接触者を経過観察期間を2週間ではなく7日に縮めよ

と、われわれがずーーーーーっと言ってきた事が記載されております。どうして厚労省も、マスコミもこれを報道しないの?

さらには悪名高いテレ朝でさえ、報道ステーションでは

『指定感染症』を5類に…最前線の医師が“提言”

(Q.5類まで下げたら、どのようなメリットがあるのでしょうか)
無症状者・軽症者は、自宅やホテル療養を徹底し、入院は、重症患者を中心とするべきだと思います。そして、濃厚接触者の洗い出しなどの作業を減らし、マンパワーを他に割いていくようにするべきだと思います。例えば、5類の季節性のインフルエンザは、例年、日本では約1000万人かかり、約1万人が亡くなっています。明らかにコロナより多いですが、例えば、去年、医療ひっ迫が起こっていたかというと、そういうことはなかったと思います。

https://twitter.com/FCKTJ/status/1339705063585980416

実はインフルエンザでも施設内感染や院内感染は普通にあった。しかし入院するのは重症者だけでした。死者もたくさん出ていました。

こんな感じです。軽症や無症状なら入院もなく施設でそのまま面倒を見ていたのです。認知症の高齢者でも無症状、軽症なら入院させて5人がかりで暴れる患者を見ないといけない。これでは簡単に医療崩壊するし疲弊して当たり前です。

春からじっとこればかり言い続けて飽きました。もういい加減に厚労省もちゃんとしろよといいたい。


編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2020年12月18日の記事より転載させていただきました。

This page as PDF

関連記事

アクセスランキング

  • 24時間
  • 週間
  • 月間

過去の記事

ページの先頭に戻る↑