IPCC報告の論点㉜:都市熱を取除くと地球温暖化は半分になる

2021年12月02日 06:40
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キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

IPCCの報告がこの8月に出た。これは第1部会報告と呼ばれるもので、地球温暖化の科学的知見についてまとめたものだ。何度かに分けて、気になった論点をまとめてゆこう。

Tomwang112/iStock

IPCC報告では過去の地球温暖化は100年あたりで約1℃となっている。

けれども、これには都市熱が混入している。

都市熱の影響のない田舎の観測所のデータだけを集めると、北半球の気温上昇は100年あたりで0.41℃に過ぎず、温暖化の量は約半分に過ぎなかった、という批判がある。(Connolly論文)

なおここで北半球としているのは、南半球では十分な質・量の観測データが無かったことによる。

図で(a)は都市を除外した、田舎の観測所だけのデータに基づく北半球の気温上昇。

(b)はIPCC報告で用いられているデータセットで、都市の観測所も含まれている。こちらは100年あたりで0.94℃の気温上昇になっている。

これは田舎の観測所だけで計算した気温上昇0.41℃の2倍もある。

このように、IPCC報告では、都市熱も地球温暖化に算入してしまうという間違いを冒していた。

実際には地球規模の温暖化はその半分程度だった、ということだ。

■

1つの報告書が出たということは、議論の終わりではなく、始まりに過ぎない。次回以降も、あれこれ論点を取り上げてゆこう。

【関連記事】
・IPCC報告の論点①:不吉な被害予測はゴミ箱行きに
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・IPCC報告の論点㉘:やはりモデル予測は熱すぎた
・IPCC報告の論点㉙:縄文時代の北極海に氷はあったのか
・IPCC報告の論点㉚:脱炭素で本当にCO2は一定になるのか
・IPCC報告の論点㉛:太陽活動変化が地球の気温に影響した

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「脱炭素」は嘘だらけ

 

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