バイデン大統領、温暖化1.5度は核兵器より脅威だと発言

バイデン大統領SNSより
バイデン大統領は1.5℃を超える地球温暖化は「唯一最大の、人類の存亡に関わる、核戦争よりも重大な」危機であるという発言をしている。米誌ブライトバートが報じている。
同記事に出ている調査結果を見ると「人類存亡の危機」という表現をバイデン大統領は49回も繰り返している。
さすがに核兵器よりも脅威だといったのは以下の3回だけだが・・3回も言うということはかなり本気なのだろう。
Climate change is “the single-most existential threat to humanity we’ve ever faced, including nuclear weapons.” (Whitehouse.gov, January 31, 2023)
“If we don’t keep [global temperature] below 1.5 degrees Celsius over the — be — not go above that — we’re going to damn our children to a circumstance that is going to be the only truly existential threat under nu- — other than nuclear war.” (Whitehouse.gov, March 14, 2023)
“The only existential threat humanity faces even more frightening than a — than a nuclear war is global warming going above 1.5 degrees in the next 20 — 10 years.” (Whitehouse.gov, September 10, 2023)
日本は米国の提供する核の傘に頼っているのだが、この大統領のリスク認識で大丈夫なのだろうか。
■

関連記事
-
「科学は必要な協力の感情、我々の努力、我々の同時代の人々の努力、更に我々の祖先と我々の子孫との努力の連帯性の感情を我々に与える」 (太字筆者。ポアンカレ、1914=1939:217、ただし現代仮名遣いに筆者が変更した)
-
6月1日、ドイツでは、たったの9ユーロ(1ユーロ130円換算で1200円弱)で、1ヶ月間、全国どこでも鉄道乗り放題という前代未聞のキャンペーンが始まった! 特急や急行以外の鉄道と、バス、市電、何でもOK。キャンペーンの期
-
前回、改正省エネ法やカーボンクレジット市場開設、東京都のとんでもない条例改正案などによって企業が炭素クレジットによるカーボンオフセットを強制される地盤ができつつあり、2023年がグリーンウォッシュ元年になるかもしれないこ
-
ドバイではCOP28が開かれているが、そこでは脱炭素化の費用対効果は討議されていない。これは恐るべきことだ。 あなたの会社が100億円の投資をするとき、そのリターンが100億円より大きいことは最小限度の条件だが、世界各国
-
10月26日(木)から11月5日(日)まで、東京ビッグサイトにて、「ジャパンモビリティショー2023」が開催されている。 1. ジャパンモビリティショーでのEV発言 日本のメディアでは報じられていないが、海外のニュースメ
-
1.はじめに 雑誌「選択」の2019年11月号の巻頭インタビューで、田中俊一氏(前原子力規制委員会(NRA)委員長)は『日本の原発はこのまま「消滅」へ』と題した見解を示した。そのなかで、日本の原子力政策について以下のよう
-
エネルギーで考えなければならない問題は、原子力だけではありません。温暖化、原発の安全管理、エネルギー供給体制など、さまざまな課題があります。
-
連日の猛暑で「地球温暖化の影響ですか?」という質問にウンザリしている毎日だ。 最新の衛星観測データを見ると、6月の地球の気温は1991-2020年の30年間の平年値と比べて僅かにプラス0.06℃。0.06℃を体感できる人
動画
アクセスランキング
- 24時間
- 週間
- 月間