今週のアップデート - 原子力規制の適切な形とは?(2015年12月21日)
アゴラ研究所の運営するエネルギーのバーチャルシンクタンク「GEPR」(グローバルエナジー・ポリシーリサーチ)はサイトを更新しました。
今週のアップデート
1) 原子力規制委員会、敦賀原発審査の闇-文書改ざん、メール削除、違法行為の疑い
GEPR編集者石井孝明の論考。原子力規制委員会と日本原電の間で、敦賀原発2号機の下に活断層があるかないかでもめています。素人目でも明らかなほど、規制委の主張に無理があります。問題となった断層が追加調査で、原子炉の下に繋がっていないことを、現地で見てきました。さらに、報告書作成で、文章改ざんなどの問題が明らかになっています。
2) 規制委は事業者の疑問に誠実に答えよ-浜野喜史参議院議員
民主党の浜野参議院議員へのインタビュー。浜野議員の質問によって、規制委員会の文章改ざん、メール削除が明らかになっています。
3) 原子力規制委のもんじゅへの勧告、財産権を奪う憲法違反の疑い
環境法研究家の東田八幡さんの寄稿です。11月に原子力規制委員会が高速増殖炉もんじゅについて、原子力研究開発機構が運営主体として不適切であるという勧告を出しました。GEPRはもんじゅの存続については両論を出しています。しかし、その手続きには問題があるという東田氏の主張には同意します。
4) もんじゅへの勧告、規制委の判断のおかしさ-担える組織はJAEAのみ
元原子力メーカー技術者の碇本岩男さんの寄稿です。これは原子力の実験炉であり、軽水炉と同じ規制を書けることへの疑問、日本原子力研究開発機構しか担い手はいないことの2点を指摘した論考です。
今週のリンク
朝日新聞12月16日記事。ロシアが、もんじゅとは仕組みが少し違うものの、高速炉の商業運転を10日開始しました。国際技術競争で日本は追い抜かれてしまいました。
毎日新聞12月12日記事。阿部信泰原子力委員のインタビューです。阿部氏はもんじゅの継続には慎重な見方です。政府部内でも、立場は分かれています。
JAEA(日本原子力研究開発機構)資料11月公表。これまでのイラン核開発の経緯と査察の問題をまとめています。1960年代からの問題です。
NHK12月16日報道。IAEAがイランの核査察の最終報告をまとめました。疑惑解明は一巡。これにより緊張状態が緩和され、イランの国際社会への復帰の可能性も高まっています。
5)【オピニオン】原子力の安全性めぐるパラダイムシフト、誇張された被ばくリスク
ウォール・ストリート・ジャーナル。12月8日オピニオン面。科学記者のホルマン・ジェンキンス氏のコラム。福島問題を始め、被ばくのリスクが誇張されてきた可能性があり、地球温暖化対策のため原子力を増やすために、原子力のコストを上げる被ばくの安全基準を見直すことを、米政府が検討しているそうです。
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福井地裁は、5月21日、福井や大阪など22都道府県の189人が関電を相手に運転再開の差し止めを求めた訴訟で、差し止めを命じる判決を言い渡した。報道されているように、「地震の揺れの想定が楽観的で、安全技術や設備は脆弱で、大飯原発の半径250キロメートル以内に住む人の人格権を侵害する具体的な危険がある」というのが判決の骨子である。
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原子力規制委員会が原発の新安全設置基準を設けるなど制度の再構築を行っています。福島原発事故が起こってしまった日本で原発の安全性を高める活動は評価されるものの、活断層だけを注視する規制の強化が検討されています。こうした部分だけに注目する取り組みは妥当なのでしょうか。
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福島原発事故で流れ出る汚染水への社会的な関心が広がっています。その健康被害はどのような程度になるのか。私たちへの健康について、冷静に分析した記事がありません。
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アゴラ研究所・GEPRは12月8日にシンポジウム「持続可能なエネルギー戦略を考える」を開催しました。200人の方の参加、そしてニコニコ生放送で4万人の視聴者を集めました。
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