2035年のCO2削減目標を60%にしたい政府の理由に啞然

2024年12月05日 06:50
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キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

以前から、日本政府が10月31日に提示した「2035年にCO2を60%削減という目標」に言及してきたが、今回はその政府資料を見てみよう。

正式名称はやたらと長い:中央環境審議会地球環境部会2050年ネットゼロ実現に向けた気候変動対策検討小委員会・産業構造審議会イノベーション・環境分科会地球環境小委員会中長期地球温暖化対策検討WG 合同会合(第6回)

2050年ネットゼロに向けた我が国の基本的な考え方・方向性(事務局資料)

この資料自体はとても短くて4ページしかない。CO2目標を示しているのは3ページ目:

2035年に60%とする理由は「直線的な経路」ということだ、とはっきり書いてある。おい、それだけかよ!

この会議、経産省と環境省の「有識者」の合同会合なのだが、どのようなご意見があるのかというと、2ページ目にまとめてある:

なんじゃこりゃ。いったいどこの星のどこの国の話をしているのだ。代わりに意見を言ってあげよう:

  • 日本が2050年CO2ゼロなど、そもそも出来るはずがない。
  • それを直線的に達成するなどということをすれば、エネルギー価格は爆騰、製造業は完全に崩壊、失業者が溢れかえる。
  • 世界を見よ。米国もロシアも、2050年CO2ゼロなど、やらない。それどころか、石油もガスも石炭も輸出しまくる
  • 中国もインドも、石炭火力発電を建てまくっている。
  • グローバルサウスは、大前提であった「先進国の資金提供」が足りなすぎるので、CO2ゼロは出来ない、と言うだろう。
  • フォルクスワーゲンまでリストラが始まった欧州も、どうせ豹変するだろう。
  • そして、日本がCO2をゼロにしても、せいぜい0.006℃しか下がらない。

政府はこの2035年60%という数字を第7次エネルギー基本計画に書きこみ、来年2025年2月10日までにパリ協定に提出する構えだ。どうせ撤回することにはなるだろうが、さっさと止めないと、取返しのつかない破滅的な出費を無駄にすることになる。

愚かな数値目標設定を止め、パリ協定からは離脱すべきだ。

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キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

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