今週のアップデート - 石油価格の行方(2016年1月12日)
アゴラ研究所の運営するエネルギーのバーチャルシンクタンク「GEPR」(グローバルエナジー・ポリシーリサーチ)はサイトを更新しました。
今週のアップデート
エネルギーアナリストの岩瀬昇氏の寄稿です。岩瀬氏は三井物産出身で、石油の開発にかかわってきました。国際情勢を考えながら石油の需給を分析、価格の上値の重さを予想しています。
また岩瀬さんを招き、ネット放送「言論アリーナ」を1月12日午後8時30分から放送します。
奈良林直北海道大学大学院教授の寄稿です。もんじゅについては、存続をめぐって厳しい状況に陥りました。そのきっかけは、もんじゅをめぐり運営団体の日本原子力研究開発機構の能力に問題があるという原子力規制庁の指摘でした。しかし、プラントを視察した奈良林氏は、適切に管理されており、規制行政がおかしいと指摘しています。
今週のリンク
1)電力・ガス・電話のメガ競争が始まり、電気料金は確実に安くなる
ITメディア1月4日記事。今年4月に電力小売り自由化が始まります。今年正月、東京、大阪では大手都市ガス2社の積極的なCM、広告放送がありました。楽観的な記事ですが、制度変更によってエネルギー業界が変わりつつありることは確かでしょう。
NHK。解説委員室1月7日ブログ。北朝鮮が1月6日に水爆実験を行ったと公表。開発に成功した可能性は少ないものの、それを目指している可能性は否定できません。
3)(電力を問う 原発事故5年:1)東電が負う「責任と競争」
朝日新聞1月11日記事。東電の改革が進む一方で、福島事故の責任も重くのしかかる現実を、ルポ形式でまとめています。除染、賠償の支払いメドができる中で、新しい会社に生まれ変わることを期待したいと思います。
長崎大学核兵器廃絶センター。鈴木達治郎教授と研究員らの見解です。原爆と水爆の違い、水爆ではないこと、ただし兵器の高度化リスクが高まっていることを指摘しています。
ハフィントンポスト・アメリカ版1月8日記事。原題は「The Privilege Saudi Arabia Enjoyed Under U.S.-Led Order in the Mideast Is Over」。筆者はイラン人。イラン核合意によって、米国とサウジ、イスラエルの関係が冷え込んでいることを指摘。これを筆者は適切な動きとしていますが、さまざまなリスクが生じるでしょう。

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米国シェールガス革命に対する欧州と日本の反応の違いが興味深い。日本では、米国シェールガス革命によって日本が安価に安定的に燃料を調達できるようになるか否かに人々の関心が集中している。原子力発電所の停止に伴い急増した燃料費負担に苦しむ電力会社が行った値上げ申請に対し、電気料金審査専門委員会では、将来米国から安いシェールガスが調達できることを前提に値上げ幅の抑制を図られたが、事ほど左様に米国のシェールガス革命に期待する向きは大きい。
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